映画の字幕や文章を見ると、中学レベルの簡単な英語なのに全く聞き取れない…という経験をあなたも持っているでしょうか?
私が初めて「英語伝言ゲーム 空耳」というエンタメ番組の切り抜き動画を見た時のことを今でもはっきり覚えています。
なぜなら、涙が出るほど笑ったからです。
(見たことのない方は、「英語伝言ゲーム 空耳」で検索してみてください。)
「パスポート取りたいんです。」としか聞こえなかった英語。
実は、「Is it possible to return this.」(これ、返品可能ですか?)だったのです。
英語を見たら分かるのに、どうして聞き取れないんでしょう?
この記事では、アラフィフ英語学習者が抱えるリスニングのお悩み3つとその解決法をご紹介します。
1.スピードとアクセント
英語が聞き取れない理由の一つは、単純にネイティブスピーカーの話す英語のスピードが非常に速いからです。
でも、「英語教材やTOEICの音声も問題ないけどなー」と思っていますか?
実は、英語教材やTOEICで使われる音声は、英語学習者のためにスピードを落としているんです。
ですので、普段の勉強やテストでは問題ないのに、実際の英会話では全然理解できないという問題が出てきます。
これは、耳が日常英会話のスピードに慣れていないからですね。
ネイティブスピーカーの英語のスピードが速くてついていけない、という原因のほかにも、アクセント(英語で言うアクセントは訛りのことです)が原因で理解できないという場合もあります。
ブリティッシュ英語、アメリカン英語、カナディアン英語、オーストラリアン英語、その他にも英語圏の国がありますが、それぞれ独特な英語のアクセントがあります。
同時に、同じ国でも地域によってアクセントがあり、発音が違う場合もあります。
例えば、「coupon」は「クーポン」と発音する地域もあれば、「キューポン」と発音するところもあります。
日本国内でも地域の方言があるのと似ています。
それ以外にも、移民の方が話す英語はそれぞれの母国語の訛りがありますので、私たちの耳ではキャッチできない慣れない英語の音であるため理解できません。
解決法としては、ネイティブスピーカーが日常英会話で話すスピードの音声を使うことと、映画やドキュメンタリーなど、様々なアクセントのあるものを聞くことで耳を慣らしていくといいと思います。
2.聞き取れない単語やフレーズが多い
スピードに関係なく、聞き取れない単語やフレーズもあります。
特に専門用語などは馴染のない単語、知らない単語ですので、音は聞こえても意味がわからないため聞き取れません
見ても分からない単語やフレーズは、脳も耳も認識できないため、聞き取れないのです。
他にも、スピードも速くなく、見たら分かるけど、聞き取れないものもあります
その場合は、その単語やフレーズの発音を認識していないからです。
例えば、
「Curtain」という単語。カタカナ英語の「カーテン」の発音だと思っていると、英語のCurtainの発音を聞いても全く違うので、聞き取れません。(ここで英語の発音を敢えてカタカナで書かないのは、カタカナでは表現できない発音だからです。)
この例からも分かるように、発音はリスニングにも影響するため、単語を覚える時には、正しい発音も覚えることが大事になります。
聞き取れない単語やフレーズが多いと、全体の意味を理解するのが難しくなるのは簡単に想像できますね。
では、どう解決したらよいか?
次の三つの解決策を試してみてください。
- 英語の音を知り、耳を慣らすトレーニング
英語の音は、フォニックス(音声学)を学ぶと劇的に変わります。
私が初めてフォニックスを知ったのは、長男と次男をホームスクールしたときでした。
北米では、子供たちはフォニックスから学びます。フォニックスは英語4技能の基礎となる大事な土台です。
私もフォニックスを子供たちと一緒に学んだおかげで英語の発音もよりネイティブっぽくなり、リスニング力も上がりました!
英語を学ぶ人にはおススメです。
- リンキングやリエゾンなどのルールを知る
フォニックスの他に、音と音を繋げて読むリンキング(例-did you ➡dとyが繋がって「ジュ」のような音になる)や単語を繋げて読むリエゾン(例- going to ➡ gonna, want to ➡ wanna) を学ぶと、より英語らしい発音になるだけではなく、リスニングにも役立ちます。
なぜなら、ネイティブの発音の仕方を学ぶことで、英語の単語やフレーズと発音が連結され、「見たら分かるけど聞き取れない」という問題を解決できるようになるからです。
- 音読法【LIPメソッド】を取り入れる
私が中学校で英語を学び始めてから取り入れてきたシンプルで効果的な音読法「LIPメソッド】を取り入れると、英語の音を認識、発音できるようになり、英語耳を作ることができるだけではなく、リンキングやリエゾンなどのルールも自然に身に付きます。
ネイティブに伝わる発音と英語が聞き取れる英語耳ができ、自信を持って英語を言えること役だちます。
(またの記事でLIPメソッドについて詳しくお話します。)
3.リスニング練習不足
スピーキングと同じように、日本人の英語学習は、読み書きに重心を置く傾向にあり、テストで高得点や入試に合格するための勉強法が中心ですので、リスニングはあまり重視されてきませんでした。
そのため、リスニング練習自体が足りていません。
その上、異なる英語の素材(特にネイティブスピーカーが話す自然な英語)に触れる機会が少ないため、「ナマの英語」を使ったリスニング練習が足りないという原因もあります。
リスニング力が上がると、スピーキング力も上がります。
インプットがあってのアウトプットですので、リスニングはとても大事です。
あるスキルをマスターするには練習することを避けて通れません。
英語にもこんな一言があります。
「Practice makes perfect!」
リスニング練習に重心をおいた英語学習を取り入れましょう。
まとめ
あなたもこれらのお悩みを持っていますか?
リスニング力が乏しいと、相手の言っていることが完全に理解できないため、英語のキャッチボールが続かなく、英会話が楽しめません。
日常生活の趣味として学び人が多い40代、50代の学習者は、リスニングとスピーキングに重心を置いた学習法を取り入れることをおススメします。
特にリスニングはスピーキングと繋がっていますので、リスニングを徹底的にトレーニングすること大事です。
バラエティ豊かな英語の音声資料やコンテンツに積極的に触れることでこれらのお悩みは徐々に改善されます。
また、ネイティブスピーカーとのコミュニケーションやリスニング測定テストの活用などもリスニングスキルの向上に役立ちますので是非取り入れてみてくださいね。
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