「英語を一生懸命勉強しているのに英語が話せない・・・」
「読めば分かるのに、なぜ?」
これ、日本人の英語学習者にとってダントツ1位のお悩みです!
実は、このお悩みはワーホリや駐在で海外移住するだけでは解決されません。
日本の義務教育を受けた私たちなら6年から10年も英語を学んでいるはずです。
にも関わらず、実践英語が身に付かないのは、時間が無駄になってもったいないだけではなく、悔しいですよね。
せっかく6年から10年の時間を費やして学んだ英語だから使えるようになりたいという思いから英語を学び直している方もいるのではないでしょうか?
今回の記事では、英語学習の悩みダントツ1位のお悩みの原因と解決策をご提案します。
1.基礎が固まっていない
中学英語レベルの英語ができれば、英語は話せるということ、知っていましたか?
高校英語レベルの英語力であれば、英会話に必要な英単語の数と文法はバッチリです。
40代、50代になって英語を学び直している場合、学生のころからブランクが空いているため、中学・高校英語を復習するところから始める必要があるかもしれません。
学生のころ学んだ英語の基礎を固めれば、その後の学習がスムーズに進んでいきます。
ここで、一つコツをシェアします。
学生のころのように、暗記してテストで満点を取ることを目的に勉強するのではなく、コミュニケーションのツールとして使うためという目的を忘れず、感覚を掴むことを意識しながら復習をすることです。
「この単語(フレーズ)は、こういう時にこう使うんだー」という感じで押さえておくと同時に、「自分の日常生活の中で使うには?」ということを考え、学んだことを実際の生活と連結していくように心がけることをおススメします。
さらに、どのように応用できるか、つまり、自分ならどのようにこの単語(フレーズ)を使えるか想像し、自分が使える例文を作ってみることも効果的な復習のやり方です。
基礎英語が固まっていないと、英語を話すことも聞き取ることも難しいです。
英会話の基礎となる中学英語を忘れかけている方は、復習することから始めましょう。
2.偏った勉強法
他のブログ記事でも何度もすでに触れていますが、日本の英語教育はテストで高得点を取るため、高校や大学入試で合格できることを目的としている勉強法が取り入れられています。
そのため、自然と読み書きに重点がおかれ、スピーキングとリスニングが後回しにされがちです。
その上、インプットに比べてアウトプットが圧倒的少ないという点も改善が必要なところです。
近年は、私が英語教育を受けた数十年前に比べて、スピーキングとリスニングにも重点が置かれるようになってきているようですが、まだまだ英語4技能がバランスよく取り入れられていないのが現実です。
解決策としては、リスニングとスピーキングの訓練となる学習法をもっと導入し、同時にアウトプットを増やすことでバランスのよい学習法で取り組む必要があります。
例として、音声学フォニックスを取り入れ、英語の音を学ぶことで、最初から英語らしいきれいな英語の発音ができるようになるだけではなく、英語を聞き取れる耳を持つトレーニングにもなります。
他にも、大量の音読をすることで、英語がもっとスムーズに出てくるようになり、自信にもつながります。
どんな学習法を取り入れるにしても、一つのスキルだけに重点を置いた偏った勉強法ではなく、英語でコミュニケーションがとれるようにアウトプットもしっかりあるバランスの取れた方法をを使うことが大事です。
話せる英語に繋がるシンプルで効果的な音読法【LIPメソッド】が私のおススメです。
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3.自信がない
自分の英語に自信がないことは、英語が話せない大きな原因の一つです。
自信がないのは、英語マインドができていないからです。
6年から10年の英語教育で学ぶ英語の知識は英語を話すには十分であることは先ほど述べました。
日本人の持つ英文法の知識は、実はネイティブスピーカーの知識を上回っています。
ですが、日本人には英語を話すことに対しての思い込みやメンタルブロックがたくさんあり、英語を話す能力は十分あるにも関わらず、発揮されていません。とても残念なことです。
あなたも知らず知らずのうちにこんなマインドになっていませんか?
- 英語ペラペラじゃないと通じない
- 流暢な英語が話せないと聞いてもらえない、相手にされない
- 発音がネイティブでないと分かってもらえない
- 間違えるのが怖い
- 私は英語が話せない
- 日本にいるので英語は話せるようにならない
- ネイティブレベルにならないと英語は話せない
- 英語の成績や資格で高得点を取れれば英語は話せる
- 英単語をもっと増やし、文法を完璧にマスターしなければ!
- 完璧な英文で話さなければならない
- 今から英語を学ぶのは遅すぎる
英語力がありながら話せないという残念な現実を克服するには、思い込みやメンタルブロックを取り除き、ネイティブなりきりマインドで英語に取り組む姿勢が必要です。
マインドは、英語習得の土台となる3つの柱の一つです。
マインドをしっかり築くことで自信がついてきます。
4.文化の違い
言葉は文化の一部です。
新しい言葉を学ぶことは、その言葉を話す民族の文化を学ぶことでもあります。
言葉自体よりも、文化の違いに戸惑いを感じることもあります。
英語初心者、中級者、しいては、英語が流暢な上級者でも、英語のジョークが分からないことがよくあります。
なんで笑うんだろう?何が面白いんだろう?
ネイティブと話していて、みんなが笑っているのに、一人だけ苦笑い… ということがよくありました。
説明してもらってもピンと来ない (引き続き苦笑い…)
そんな気まずさも英語を学んでいる人なら避けて通れない通過地帯ですが、日本文化にはなかったものをオープンマインドで慣れ親しんでいくことで、だんだん分かるようになり、気が付いた時には一緒に笑っているという時が来ます。
諦めずにコツコツ、開花する日が来るまで続けていきましょう!
5.日本語からの直訳
英語が話せない大きな原因の一つは、日本語から直訳しようとしているからです。
英語を話そうとするときに日本語を直訳すると英語にはない表現で戸惑うことがあります。
例えば、「髪の毛を切りました。」
「I cut my hair.」 というセンテンスが出てくるかもしれません。
このセンテンスですと、「私が自分の髪の毛を切った。」という意味になります。
もちろん、自分で切ったのならOKです。
そうでなければ、正しくは、「I had my hair cut.」です。
使役動詞「had」を使って、「had+ 目的語+動詞」というパターンで表現します。
日本語から直訳しようとすると英語にはない表現のとき、困ってしまうというのもデメリットの一つです。
例としてよく挙げられるのは、「よろしくお願いします。」「お疲れ様でした。」
英語にはこれらの表現に当たるものがないため、なんていえばいいのか分からなくなり、沈黙...となってしまうわけです。
沈黙となってしまうことの方が実はもっと気まずくなってしまいます。
敢えて言うならば、「よろしくお願いします。」は、「Let’s have fun!」「Let’s do it!」「We can do it!」「Look forward to working with you!」「I’m excited for this!」というような表現があります。(場合とシチュエーションによってはもっと他の言い方もあります。)
では、「お疲れ様でした。」は、どうでしょう?
「Good work! 」「You did a good job! 」「That was awesome! 」「Great team work! 」「Rest well!」
どうでしょう?
日本語からの直訳では意味が違う英語ばかりですよね。
では、日本語から直訳しないのなら、どうすれば話せるようになるでしょう?
短く、シンプルな英語で表現することです。
例えば、
- 主語+動詞(S+V)がパッと出てくるように練習する
- よく使う英文パターン(上の例で挙げた使役動詞 [had + 目的語 + 動詞]のような)を徹底的に練習し、応用できるようになる
主語+動詞は、日本語とは逆ですので、なかなかパッと出てきません。
主語+動詞がパッと言えて、その後に詳細を付け足していく練習をすることで、英語で考えるトレーニングにもなり、英語がもっとスムーズに出てくるようになります。
例として、
「彼は優しいので大好き。」➡ これを英語に直訳すると I like him because he is kind.
となりますが、He’s kind. I like him. というように、二つのシンプルな短いセンテンスでも伝わります。
複雑に考えずに、シンプルに、シンプルに、を心がけましょう。
同じく、よく使う英文パターンがパッと出てくるまで練習し、応用できるようになることも効果的です。
ビギナーは仕方ありませんが、慣れてきたら、日本語から直訳する習慣を少しずつ減らしていきましょう。
まとめ
人によって英語が話せない原因は異なります。一番大きな原因を見つけ、解決することでこの悩みは大幅に改善されます。
複数の原因がある場合は、一度に全部解決しようとせず、最大の原因から一つずつ取り組んでいくことで話せないという問題は徐々に解決され、その進歩がさらな英語を話せることにつながっていきます。
一生懸命英語を勉強してきた人なら、英語を話せる英語力はすでにあります。
これから焦点を置きたいところは、新しい英語の知識を増やすのではなく、すでにあるものを使えるものに変身させていくことです。
ここで挙げた5つの点から見直してみてはいかがですか?
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